日別アーカイブ: 2017年12月20日

知らないと恥ずかしいイタリアンのテーブルマナーについて

フレンチなどに比べると比較的カジュアルなイメージのあるイタリアンですが、実はしっかりとしたテーブルマナーが定められているとご存知でしたか?確かに日本ではイタリアンのマナーを問われるシチュエーションはそこまで多くないかもしれません。しかし、高級なレストランを利用する際などには、マナーを知らずに恥をかいてしまうこともありえます。

そこでイタリアンのテーブルマナーをわかりやすく解説します。食べる機会の多いイタリアンだからこそ、知っておいて損はありません。ぜひチェックしてみてください。

-お店に入ってイスに座る時のマナー

・お店に入った時

大きな荷物やコートは、お店の入り口にいる人に預かってもらえるかたずね、可能であれば預けましょう。お店によっては、イスの側にコートや荷物を入れるカゴが置いてありますので、それを使います。

また、一般的に、メインディッシュを食べ終わるまでは席を立つことはあまり良いとされていません。そのためお手洗いは、出来る限り席へつく前に済ませておいて下さい。

・イスに座る時

イスに座る時は、深く腰をかけて背筋をのばします。小さなバッグを持ち込む場合、左側に置くことが望ましいです。背もたれと背中の間に置くと、イスに浅く腰掛けることになり、姿勢が悪くなってしまいます。

・携帯電話やスマートフォンの扱い方

食事中に音を鳴らすのは印象が悪いため、携帯電話やスマートフォンはマナーモード、もしくは電源を切っておきます。どうしても電話をしなくてはならない時は、その場ではなく席を外すようにしましょう。

-ナプキンの扱い方

席につくとナプキンが置いてありますが、ナプキンは、最初の料理や飲み物が運ばれてくるまでに広げておきましょう。ナプキンは少しずらして二つ折りにし、折り目が手前に来るようにして、ひざに乗せて下さい。

手や口もとが汚れた場合は、このナプキンを使って拭きます。口もとを拭く時は、ナプキンを引き上げ、顔を近づけて拭きましょう。なお拭く際は、ナプキンの内側で拭いて下さい。ナプキンの汚れた部分が、相手に見えないようにすることがマナーです。

そして食事の最中に席を立つ必要がある場合、ナプキンはイスの上に置きます。背もたれにかけても良いとされることもありますが、汚れが周囲に見えてしまうので好ましくありません。

食事が終わった後のナプキンは、デザート皿の右上に置いて下さい。ナプキンを置く際、あまりにも丁寧にたたむことは、お店に対して失礼にあたります。したがって食事が終わった後のナプキンは、軽くたたんでデザート皿の右上に置くことが正解です。

-カトラリー(ナイフ・フォーク・スプーン)の扱い方

ナイフやフォークは、運ばれてくる料理にしたがって外側から使います。基本は左手にフォーク、右手にナイフです。スプーンは右手に持ち、左手は器やカップに添えます。順番を間違えてしまっても決してあわてず、ウエイターさんに新しいものを用意してもらいましょう。

またナイフやフォーク、スプーンを落としてしまった場合、自分で拾ってはいけません。そっと手をあげてウエイターさんに知らせ、新しいものと交換してもらいます。またサラダや前菜を食べる時、フォークは鉛筆を持つのと同様な持ち方で問題ありません。力を入れないと切れないものは、ナイフを使いましょう。スプーンはスープやコーヒーを飲む時に使います。

・食事の途中でナイフとフォークを置く時

お手洗いなどで食事の途中で席を立つ場合、ナイフとフォークはお皿の上で八の字になるように置いて下さい。これは、食事はまだ終わっていないことを知らせるサインなのです。この際に気をつけなければならないのは、ナイフとフォークの向きです。ナイフの場合、刃を外側に向けて置くことはマナー違反にあたります。したがってナイフの刃は、必ず内側に向けて置くことを忘れてはなりません。フォークに関しては、先端を下向きに置いて下さい。

・食べ終えた時

食べ終わった時のナイフとフォークは、向きを揃えて右下に置きます。なおフォークの向きは、先端を上にして置きましょう。

-フォークでパスタを食べる時のマナー

本場イタリアでは、お皿の丸みを利用して、フォークにパスタを巻きつけて食べることが正式なマナーです。

日本のようにスプーンを使うことはあまりありません。ただし、日本ではスプーンを使ってもマナー違反とされることはありません。また、イタリアでも地方によってはソースが跳ねるのを防ぐため、スプーンが添えられることもあります。

絶対にやってはいけないのが、麺をすすることです。マナー違反とういことに加え、相手に不快感を与えることになりますので、しっかりとフォークで巻取ってから一口で食べるようにしましょう。

また、お皿を交換するのもマナー違反にあたりますので、取り分けて食べたい時は、ウエイターさんに伝え、お皿を持ってきてもらいましょう。

マッケローニ・ペンネ・コンキリエ・リガトーニといったショートパスタは、フォークで刺して食べます。ただし、食べにくいからといってお皿を持ったり、お皿に顔を近づけて食べたりする行為は、マナー違反ですので注意して下さい。

貝が入っているパスタの場合、左手で貝を押さえ、右手に持っているフォークで身を外してから食べましょう。入っている貝の身を全て外すのではなく、1個ずつ外してから食べます。そして貝の殻は、お皿の端にまとめておくとキレイに見えます。

ミートソースのようなパスタを食べる際、ソースをかき回して混ぜることは避けて下さい。見た目も悪く、周りから幼稚な食べ方と思われてしまいます。そのため食べる時は、パスタとソースを食べる分だけからめながら食べると良いです。口にソースがついた場合は、上記で説明したようにナプキンを使って拭いて下さい。

-スプーンでスープを飲む時のマナー

まず、スープは飲むのではなく、食べるものという意識をもちましょう。したがって、音を立ててスープを飲むことはマナー違反ですから注意して下さい。スープを飲む際は、スプーンを手前から奥へ移動させてすくいます。カップスープであれば、カップを手に持って飲んでも構いません。しかしスプーンが付属している場合は、必ずスプーンを使って飲みます。

なお、スープの残りが少ない場合、左手で皿、カップの手前を持ち上げ、奥に寄ったスープをスプーンですくって飲みます。少量になったスープを全て飲みきることは困難なため、無理して飲もうとする必要はありません。飲み終わったらスプーンはお皿の奥に置きます。

-パンを食べる時のマナー

パンはそのまま食べるのではなく、一口サイズにちぎって食べます。オリーブオイルやバターが付属している時は、食べる都度ぬってから食べることがマナーです。なお、パスタソースをパンにぬって食べる事は、「料理が美味しい」という意思表示となり、問題ありません。ただし、パーティーの場では悪い印象を与えてしまうこともあるので、避けたほうが無難です。

-ピザを食べる時のマナー

ピザは一切れずつ自分のお皿に置いてから食べます。落ちそうなチーズは、フォークですくってピザに戻し、お皿に残ったチーズや具は後で食べても問題ありません。

-まとめ

こうして見てみると、ほとんどフレンチと共通していることが分かりますね。裏を返せば、正式なマナーに則っとれば、フレンチを食べる時と同じくらい気をつける必要があるということです。カジュアルな会やお店では気を使いすぎる必要はありませんが、格式の高いお店でイタリアンを楽しむ機会もきっとあるはずです。しっかり頭に入れておけばきっと役に立つので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

パスタの麺の種類と特徴

私達が普段から口にすることも多いパスタ。実は650以上もの種類があるということをご存知でしたか?形状や特徴によって驚くほど細分化されるんです。当然全てを把握するのは難しいですが、大まかにでもその特徴を知れば、食べ慣れたパスタも違った魅力が見えてくるかもしれません。

この記事では大きく「ロングパスタ」と「ショートパスタ」に分け、代表的なパスタの種類とメニューを紹介していきます。イタリアンが好きな方は、ぜひチェックしてみてください。

-パスタ麺の種類は大きく2つに分類される

パスタ麺の種類は650種類以上ありまた、それぞれに特徴や調理法も異なりますが、形状で分類すると、ロングパスタとショートパスタの2種類にわけられます。

・ロングパスタとは

一般的にロングパスタは、25cmほどある麺状のパスタを指します。麺文化が根付く日本においては、このロングパスタが最も親しまれています。ゆで方や品質によって全く異なる食感を楽しむことができるという特徴を持ちます。

・ショートパスタとは

ショートパスタは短くカットされたパスタであり、種類が非常に多くあります。また、形状も個性的なものが多く、見た目にも楽しことができるでしょう。ソースにからめたり、和えて食べたりと多用な食べ方が可能なパスタです。

-ロングパスタの種類と代表的なメニューや調理法

・スパゲッティ

スパゲッティは、断面が円形であり太さが2mm前後のロングパスタと定義されています。イタリアでも多くの人に食べられている、代表的なロングパスタです。日本においても非常にポピュラーで、「パスタ=スパゲッティ」と認識している方も少なくないかもしれません。また、濃いめのソースとの相性が良いことが特徴でもあります。

・スパゲッティの代表的なメニューや調理法

スパゲッティは、さまざまなソースとも相性が良いロングパスタです。特に相性が良いのは、ペスカトーレやアラビアータといったトマトソース系や、カルボナーラのようなクリーム系パスタで使われています。日本ではナポリタンで使われていることが多いです。

・スパゲッティーニ

スパゲッティよりも経が細く、こちらも日本でよく食べられている代表的なロングパスタであす。アルデンテを感じやすいことが大きな特徴です。円形の断面の太さは1.6mm~1.7mmであり、スパゲッティと混同されがちです。実は一般的に流通しているのはこのスパゲッティーニですが、そのことは意外と知られていません。

・スパゲッティーニの代表的なメニューや調理法

細めの特徴を活かし、汁気が多いパスタに使われます。主にペペロンチーノやボンゴレビアンコといったオイル系のパスタとの相性が抜群です。

・フェットチーネ

フェットチーネは4mm~7mmの平麺のロングパスタであり、イタリアの中南部でよく食べられています。古代ローマ時代から食べられていて非常に歴史が深く、日本でも非常に人気のあるパスタでもあります。形状が似ていることから「フェットチーネグミ」なんていうお菓子も発売されており、認知度の高さを伺うことができますね。

・フェットチーネの代表的なメニューや調理法

平麺でソースがよく絡むため、濃厚なパスタによく使われています。主にカルボナーラやアルフレッドといった、クリームベースやチーズベースのソースとの相性が非常に良いです。

・フェデリーニ

フェデリーニは、糸や薄いといった意味が語源です。断面が円形で太さは1.4mm~1.5mmのロングパスタで、スパゲッティやスパゲッティーニよりも経が細いことが特徴です。また非常に細いパスタですが、表面がざらついているため、しっかりとソースに絡む特徴も持っています。伸びやすい性質があるため、取扱には注意する必要があります。

・フェデリーニの代表的なメニューや調理法

細めなパスタのため、トマトソース系やスープパスタ、軽めなオイル系のソースで用いられていることが多いです。また、トラパネーゼやジェノベーゼといったペースト系のソースとも相性が良いためよく使われています。

・カッペリーニ

カッペリーニは、多数あるロングパスタの中でも非常に細いことが特徴で、髪の毛が語源とされています。一般的には断面が円形で太さは1.3mm以下のロングパスタと定義されています。

・カッペリーニの代表的なメニューや調理法

カッペリーニは、主に冷製パスタやスープパスタで使われることが多いです。夏は冷製パスタとして、それ以外はスープパスタとして用いられています。一方、細いため取扱が難しく、クリーム系やオイル系のパスタのようなパスタとは、あまり相性がよくないので注意が必要です。

・ラザニア

日本ではラザニアという料理名で親しまれていますが、実は料理ではなくロングパスタの種類なのです。イタリアナポリの名物として有名で、平らな板状の麺が大きな特徴です。もともとは手打ちで作った生パスタでしたが、現在は乾燥させたものが主流となります。

・ラザニアの代表的なメニューや調理法

ミートソースとチーズを幾層にも重ねて焼くラザニアで最も使われています。またミートソースをカレーソースに変えるなど、様々なアレンジで楽しむことが可能です。

・リングイネ

リングイネは楕円形で直径1.9mmほどのロングパスタです。弾力がある食感が大きな特徴で、この食感が日本では多くの人からの支持を集めています。

・リングイネの代表的なメニューや調理法

リングイネの定番メニューといえばジェノベーゼですね。また、クリームソース系のパスタ、魚介系パスタとも相性が抜群なため、それらに用いられていることも多いです。

-ショートパスタの種類と代表的なメニューや調理法

・マカロニ

イタリアではマッケローニと呼ばれており、日本でも広く知られるショートパスタの一つです。管状またはその他の形状で太さは2.5mm以上、と定義される幅も広くなっています。

・マカロニの代表的なメニューや調理法

マカロニグラタンやマカロニサラダとして用いられることが多いですが、トマトソースやクリーム系ソースと合わせても美味しく食べることが可能です。

・ペンネ

ペンネは、ショートパスタの中でもマカロニと並んで日本に馴染みの深いショートパスタです。円筒状のパスタをペン先の形状のようにカットしており、イタリア語でペンや羽根といった意味を持つ語源からペンネと呼ばれています。

・ペンネの代表的なメニューや調理法

ペンネ・アラビアータが王道としてあげられます。ソースが円筒の中に入り込みやすいため、ソースの絡みは抜群です。またバジルソースやクリームソース、グラタンとも相性がよいショートパスタです。

・ラビオリ

イタリア語でかぶの意味を持つ、約3cmの四角形の形状が特徴のショートパスタです。上下2枚の生地が合わさっており、中に詰め物をして食べるのが一般的です。

・ラビオリの代表的なメニューや調理法

生地の中に肉を詰め、トマトソースや野菜スープを和えて使われることが多いです。またクリームソース系とも相性がよいため、詰め物とソースを変えることでさまざまなアレンジが可能です。

・フジッリ

フジッッリは、螺旋状の形が特徴的なショートパスタです。別名でスピラーレとも呼ばれ、イタリア語で螺旋階段という意味を持っています。日本ではカールマカロニと呼ばれています。

・フジッリの代表的なメニューや調理法

螺旋の形により、ドレッシングやマヨネーズが絡みやすいため、サラダとして用いられていることが多いです。またオイル系やスープパスタとも相性が良いですが、食感が悪くなりやすいので茹ですぎには注意が必要です。

・ニョッキ

ニョッキは、小麦粉とじゃがいもを使って作られている団子状のショートパスタです。語源はこぶや指の節目など諸説あり、数あるショートパスタの中でも歴史が長いことが特徴です。イタリアでは一般的な家庭料理として親しまれ、じゃがいもの代わりにほうれん草や他のイモ類を練り込むなど、幅広いバリエーションがあるショートパスタです。

・ニョッキの代表的なメニューや調理法

トマトソースやペースト系のソースによく使われています。フジッリ同様、茹でる時間に気をつけないと食感が悪くなってしまうので注意が必要とされます。

・ルオーテ

車輪の形が非常に特徴的なショートパスタであり、イタリア語での語源もそのまま車輪です。ショートパスタですが、メインとしてではなく、脇役的な存在として認識されていることも特徴です。

・ルオーテの代表的なメニューや調理法

脇役としてサラダやスープの具として用いられていることが多いですが、トマトソースを使ったミネストローネとも相性がよく、スープに馴染んでくれるでしょう。

-まとめ

比較的有名なものを中心に様々なパスタをご紹介しましたが、これでもまだまだほんの一部に過ぎません。主食の種類だけで650種類以上もあるのですから、イタリアの食文化の豊かさが伺えますね。これからパスタを食べる際には、パスタそのものの種類にも注目してみてください。きっとより一層楽しく味わうことができるはずです。

イタリアンのコースの構成と代表的なメニュー

イタリアンのコースは9つの構成から成ります。料理を最大限楽しむため、それぞれが役目を持っています。実際には省略されたり、まとめられたりすることが多いのですが、今回は9つ全て詳しく解説していきます。イメージしやすいようそれぞれのメニューの例も紹介しますので、ぜひ読んでみてください。

-イタリアンのフルコースの構成

イタリアンのフルコースは以下の9つから構成されます。

・アペリティーボ

・ストゥッツィーノ

・アンティパスト

・プリモ・ピアット

・セコンド・ピアット

・コントルノ

・フォルマッジィ

・ドルチェ

・ディジェスティーヴォ

冒頭でも書いた通り、実際にイタリアンレストランで食べる場合には、いくつかは省略されることは少なくありません。むしろ、9つ全てが提供されるレストランの方が珍しいのではないでしょうか。

それぞれの料理は、テーブルに揃うことはなく、上記の順番から運ばれてきます。こちらから指示をしない限り、原則として食べ終わるまで次の料理は運ばれてきません。

-アペリティーボ

・アペリティーボとは

アペリティーボとは、食前酒を指します。食事前に胃を刺激することで、次に運ばれてくるストゥッツィーノの消化を良くすることが目的とされています。アペリティーボに関しては注文する決まりはありませんが、アルコールを飲める方や、フルコースを経験したい方はぜひ頼んでみてください。

・アペリティーボのメニュー

先述したとおりアペリティーボは、軽く胃を刺激することを目的です。日本では胃を傷めるからと、空腹時にお酒を飲むのは避けられる傾向がありますが、欧米では食前酒は一般的に嗜まれるものです。

飲まれているのは主に、シャンパンや発泡性ワインといったスパークリングワインや、柑橘系の果汁で割ったベリーニ・ミモザといった、口当たりの軽いカクテルです。

-ストゥッツィーノ

・ストゥッツィーノとは

ストゥッツィーノは、食前酒に合わせるおつまみです。日本では出て来ない場合もありますが、本格的なレストランなら、アペリティーボを注文する時にストゥッツィーノが無いか訪ねてみてもいいかもしれませんね。

・ストゥッツィーノのメニュー

ストゥッツィーノのメニューとして、バゲットにオリーブオイルを塗って焼いたブルスケッタや、グリッシーニという細長いパンなどがあげられます。

-アンティパスト

・アンティパストとは

アンティパストとは前菜のことで、料理の前という意味があります。イタリアンではメイン料理を中心に考えるので、メインが出るまでの腹ごなしとしてアンティパストを楽しむという習慣があるのです。あくまで前菜ですので、メニューはいたってシンプルなものが多いのです。

・アンティパストのメニュー

先述したとおりアンティパストは、メイン料理が出てくるまでの腹ごしらえです。そのためメニューはサラダや生ハムメロン、カルパッチョといった、切って盛るだけだったり、作りおきできたりといった簡単なものが中心になります。

またアンティパストには、冷たい前菜と温かい前菜の2種類あり、冷たい前菜→温かい前菜と移ります。温かい前菜にはメレンゲを混ぜた衣で揚げたフリッターなどが一般的です。

-プリモ・ピアット

・プリモ・ピアットとは

プリモ・ピアットは第一のお皿を意味します。アンティパストも料理に違いありませんが、あくまで腹ごしらえが目的です。つまりアンティパストで軽く空腹を満たし、プリモ・ピアットから本当の食事が始まる、というわけです。

・プリモ・ピアットのメニュー

プリモ・ピアットは、ペンネやニョッキなどのパスタやリゾットなどの炭水化物や、ミネストローネなどのスープ料理が基本です。また上記の複数が提供される場合もありますが、たいていはスープ→パスタ、もしくはパスタ→リゾットの順番にて出されます。たとえばカルボナーラなど、クリーム系の重いパスタの前には、さっぱりした口当たりのリゾットが提供される、といった具合です。軽い順番から提供されると覚えておくと良いでしょう。

-セコンド・ピアット

・セコンド・ピアットとは

プリモ・ピアットが第一のお皿であるのに対し、セコンド・ピアットは第二のお皿を意味します。英語のセカンドと発音も近いので、想像できた方も多いかもしれませんね。セコンド・ピアットは、コースにおけるメインディッシュに位置づけられています。なお日本では、セコンド・ピアットの量を減らすかわりに、皿数を増やすお店が多い傾向があります。

・セコンド・ピアットのメニュー

セコンド・ピアットはお肉もしくはお魚の料理が基本になります。お肉であれば子牛や子羊、お魚の場合は、メカジキや鯛のグリル、アクアパッツァなどが提供されます。セコンド・ピアットもプリモ・ピアットと同じく、両方を提供されることもあり、やはり軽い順にお魚料理→お肉料理の順番で出されます。その際お口直しとして、シャーベットを提供されることもあります。

-コントルノ

・コントルノとは

コントルノは野菜料理がメインであり、副菜に位置づけられます。日本では、セコンド・ピアットと一緒に盛られて提供されるケースが多いです。

・コントルノのメニュー

コントルノのメニューは主に、ほうれん草やアスパラ、にんじんのソテー・じゃがいも料理・ルッコラをメインにしたサラダなどがあげられます。

-フォルマッジィ

・フォルマッジィとは

フォルマッジィはチーズの事であり、次のドルチェを食べる前の、消化剤の役目を持っています。

・フォルマッジィのメニュー

主な種類はリコッタチーズ・パルメザンチーズ・モッツアレラチーズ等です。コントルノを食べた後、自分でチーズを選んで食べることが一般的です。

-ドルチェ

・ドルチェとは

ご存知の方も多いかと思いますが、ドルチェはデザートのことです。メイン料理を食べ終わった後に注文します。なお満腹状態であれば、代わりに食後酒を注文することも可能です。またドルチェにあわせてコーヒー(主にエスプレッソ)を飲むことが多いです。

・ドルチェのメニュー

ドルチェのメニューは主に、タルトやティラミスなどの菓子類、フルーツの盛り合わせやマチェドニア・シャーベットといった、総じて甘みの強いものが多いことが特徴です。

-ディジェスティーヴォ

・ディジェスティーヴォとは

食後酒のことです。アルコール度数の高いもの飲んで、食べたものを消化することを促してくれます。なおあくまで消化を補佐する目的ですので、飲み過ぎは控えましょう。日本ではあまり認知度は高くないですが、興味のある方はぜひディジェスティーヴォまで楽しんでみてください。

・ディジェスティーヴォのメニュー

ワインを作ったあとに残るぶどうを絞って蒸留するグラッパ、レモンを使用したリキュールのレモンチェッロなどがあげられます。ドルチェが重いと感じた場合、代わりを兼ねてアンズを使ったアマレットが飲まれることもあります。

-まとめ

イタリアンのコースにおける構成は、料理を楽しむためにそれぞれ導線の役目を果たしています。実際には省略されるものも多いものも、本来不要なものはありません。ご興味のある方は、9つ全てが揃ったイタリアンのフルコースを、ぜひ体験してみてください。

イタリアンワインの特徴とおすすめ銘柄

ワインといえばフランスというイメージをお持ちの方は少なくないかもしれません。しかし、実はワイン生産量世界一の国はイタリアなんです。様々な品種のぶどうが栽培されているイタリアのワインは非常に多彩な魅力を持ち、日本での人気も年々高まっています。

そんなイタリアンワインの特徴やおすすめの銘柄を紹介しますので、ワイン好きの方はぜひチェックしてみてください。

・イタリアワインの歴史は長い

イタリアワイン造りの歴史は、ワインで有名なフランスよりも長いのです。紀元前12世紀頃に南イタリア・シシリアではすでにワイン用のぶどうが栽培されていました。そして紀元前8世紀には、ワイン造りが一般的なものとなっています。古代ギリシャ人が、イタリア半島を、「ワインの大地」と呼んでいたことからも、イタリアにおけるワイン造りの歴史の長さをうかがい知ることができます。

-イタリアワインの特徴

イタリアワインの特徴は、さまざまなぶどう品種を活かした多様性です。イタリアに存在するぶどうの品種はなんと2,000種類を超えるとされ、政府が公式に認定している品種でも400種類にもおよびます。

ここまで多様性がある理由は、1861年にイタリアが統一されるまで、イタリアにある20州すべてがそれぞれ多種のぶどうを育成していたためです。州ごとに独自の文化が築かれたことも要因となり、現在のような多様性が生まれることとなりました。

また、イタリアンワインはヨーロッパ諸国の中で群を抜いてコストパフォーマンスが高いのも特徴の一つです。もちろん高品質で高級なワインも多数ありますが、手軽に飲めるワインが多く、身近なものとして楽しむのにはうってつけと言えるでしょう。

-イタリアンワインのおすすめ銘柄

・バローロ

バローロは、ピエモンテ州バローロ村で栽培されているネッビオーロ種から造られるワインです。「ワインに歴史や伝統があり、自然と文化をともないかつ、評価が高い」という基準をクリアした銘柄のみに認められるDOCG規格においてもワインの王様と呼ばれ、最上級の評価を受けています。長期熟成すると、深いしぶみをともなった重厚な味わいに仕上がるのが特徴です。

濃いルビー色をしており、重厚さの中にも柔らかさが際立つその飲み口は、肉料理との相性が抜群です。高いアルコール度数も相まって、ワインの王様に恥じない風格を感じることができます。

価格は安いもので3,000円ほどですが、ワインの当たり年に造られたものは、数万円になることもあります。また、バローロは、生産者によって味が異なることもあるので、自分好みの味を見つける楽しみもある銘柄といえます。

・バルバレスコ

バルバレスコはピエモンテ州クーネオ県で生産されているDOCG認定ワインであり、バローロの弟分と呼ばれ、バローロに並んで非常に人気のあるワインです。

バルバレスコの生産規模は小さいですが、繊細さ・優雅さが際立つ味わいにより、多くのイタリアワインファンを魅了しています。主に煮込み料理やロースト、ジビエなどと非常に相性が良いとされ、飲む2時間前に栓を抜いておくことで、ちょうどよい飲み頃になります。

・アスティスプマンテ

アスティスプマンテは、イタリアのアスティやアレッサンドリア、クーネオで生産されているワインで、こちらもDOCG認定ワインです。透明感のある麦わら色で、きめ細やかな泡とやさしい甘みが特徴です。その特徴から、アルコールが苦手な方でも飲みやすいとされ、日本では特に女性から多くの人気を集めているスパークリングワインとなっています。

アスティスプマンテは主に、食事の合間や食前に飲むことに向いているワインです。甘みがあるので、生ハムとの相性は抜群でありまた、ベリー系を使ったケーキ、チーズケーキともよく合います。

・ブルネロ・ディ・モンタルチーノ

ブルネロ・ディ・モンタルチーノは、イタリアのトスカーナ州で造られているワインで、バローロ、バルバレスコに並ぶイタリア三大銘酒として有名なワインです。イタリアワインの女王と呼ばれ、DOCGに初めて認定されたワインとして世界的に認知されました。

ブルネロ・ディ・モンタルチーノと呼ばれるためには、サンジョベーゼの変異種であるブルネッロ種のぶどうを100%使用しなくてはなりません。また最低でも4年間の熟成期間を必要とされるなど、厳しい条件下で生産されているのです。

ブルネロ・ディ・モンタルチーノは、ガーネット色で、繊細なベリーの香りが特徴です。赤身の肉やジビエとの相性はもちろん、熟成されたチーズと楽しむのもおすすめです。

・キャンティ・クラシコ

キャンティ・クラシコは、イタリア最大のDOCGワインの産地であるトスカーナ州キャンティで造られているDOCG認定ワインです。7つあるキャンティワインの中で最も品質が高いとされ、世界中で愛飲されています。

ぶどう種は、サンジョベーゼ種を主として使用して造られています。キャンティ・クラシコは、最低80%はサンジョベーゼを使うことが定められており、残りはカナイオーロ種やトレッビアーノ種となっています。

上記のぶどう種から造られたキャンティ・クラシコの風味は、芳醇な果実の香りと渋み、酸味を感じられる、やや辛口の赤ワインです。赤ワインのため、肉料理との相性が非常に良いです。またキャンティ・クラシコの特徴でもある酸味は、トマトの酸味とも合うため、トマトを使った煮込み料理を美味しく食べることが出来るでしょう。

・ガヴィ

ガヴィはピエモンテ州で造られており、赤ワインの生産量が6割にもおよぶピエモンテ州では珍しい白ワインです。ぶどう種は古くから栽培されている白ぶどうのコルテーゼが使われており、カヴィを名乗るためには、このコルテーゼを100%使って造らなければならないと定められています。

ガヴィは柑橘系の香りを感じられ、繊細な酸味とすっきりとした後味があります。辛口の白ワインのため、魚料理との相性は最高でです。また、ジェノベーゼや海鮮系のパスタにもよく合います。

・フランチャコルタ

フランチャコルタは、イタリアのロンバルディア州にあるフランチャコルタでつくられているDOCG認定のスパークリングワインです。使われているぶどう種はピノ・ビアンコやシャルドネ、ピノ・ネロであり、ピノ・ビアンコを使ってよいのは、50%までと規定があります。

シャンパンに匹敵する品質ですが、フランチャコルタの9割はイタリア国内で消費されてしまうため、世界ではそれほど知られていません。しかし、日本はフランチャコルタの輸入量が世界一なので、ご存知の方は多いかもしれませんね。高品質なスパークリングワインとして、日本人にとても愛されています。

柑橘系とナッツ類の香りを持ち、控えめな酸味と滑らかな味わいのワインです。どんな料理とも相性がよく、前菜からデザートまで幅広く合わせることが可能です。

-まとめ

イタリアは風土による多様性が非常に豊かな国で、それはそのままイタリアンワインにも反映されています。イタリアンワインについて詳しく知るほど、その多彩な個性に魅了されること間違いありません。これまであまり馴染みが無かったという方は、ぜひイタリアンワインの世界に一歩足を踏み入れてみてください。

【女子会の幹事必見】お店の選び方マニュアル

女子会の幹事を任された時に、一番迷うのがお店選びではないでしょうか。どんなジャンルのお店が良いか、予算の相場はどのくらいか、どんな点に気をつければ良いかなどなど。中々これだ!というお店を選ぶのは難しいものですよね。

そこで、ここを押さえておけば間違いないというポイントを解説したいと思います!感じの方は、ぜひ参考にしてみてください。

-女子会参加者の生活スタイルを考慮すべき

女性は男性よりも生活スタイルが多用です。学生か社会人か。独身か既婚か。同じ既婚でも、キャリアウーマンか専業主婦か。同じ専業主婦でも子どもは手がかかる年齢かそうでないか。このような参加者一人ひとりのライフスタイルをしっかりと考えながらお店選びをするようにしましょう!

・時間

メンバー全員が学生や独身であれば、比較的時間の都合がつきやすいのでそれほど気にする必要はありません。しかし独身であっても常に夜遅くまで働いているキャリアウーマンやシングルマザー、既婚のキャリアウーマン、ましてや既婚で子どもがいるとなると、そうはいきません。

また女子会は女性同士ならではの本音トークが醍醐味の一つ。話が盛り上がることで時間が経つことを忘れてしまいがちです。しかし盛り上がっていても夜が遅くなると、次の日を気にしているメンバーもいます。皆が楽しんでいる中で帰るとは言いづらいものですし、幹事のあなたもお開きにすると言い出すことに、抵抗を感じてしまうでしょう。

以上の事からお店を選ぶ際は、時間制限があるコースを選ぶことをおすすめします。時間制限があることで、店員さんからラストオーダーコールがかかりますし、女子会終了に区切りをつけることが可能になるからです。

ここで忘れてはならないのが開始時間です。先述したように、メンバーの生活スタイルはそれぞれ異なり、次の日は仕事というケースもあることでしょう。その場合、早めに終わることで都合がいいと考えるメンバーもいるのです。忙しいメンバーがいる場合には、18時頃をスタートにするべきです。そうすることで翌日に負担がかからず、女子会参加率も確保することが可能になります。

・料金

上記のように生活スタイルが異なる場合、金銭感覚も異なります。特に既婚女性は使える金額も限られてしまい、参加をためらうケースもあります。しかし一方で独身女性であれば、予算はそれほど気にしない傾向があるでしょう。

ここで万人に受ける選択肢として考えられるのが、「料金が許容範囲内で」「料理や飲み物が充実していて」「雰囲気がオシャレ」なお店です。したがって幹事のあなたがすべきことは、上記の条件を満たす情報収集です。あまり気負わず、情報収集を楽しむ感覚で、そういったお店を探してみましょう。

料金の1つの目安として、上限5,000円ほどで考えておくと良いでしょう。もちろん、何かを祝う集まりだったり、贅沢をするのがコンセプトの場合にはラグジュアリーな女子会コースがあるレストランなどで、特別な一時を過ごすのもおすすめです。

・お店の雰囲気

お店選びの際には、主菜だけでなくデザートやスイーツ、ドリンク類まで充実していると喜ばれやすいですね。最近ではカジュアルな女子会ならアジアンも人気ですが、オシャレさにこだわるなら、やはりイタリアンやフレンチは外せないでしょう。また、有名チェーン店よりも個人経営などのお店の方が好まれる傾向にあります。

加えて女子会ならではの忘れてはならないポイントが、靴を脱がずに利用できるお店を選ぶことです。オシャレを楽しむのも女子会の楽しみの一つ。ブーツを履く方も多いので、脱ぎ履きが面倒だったり、どうしても臭いが気になってしまうこともあります。必ず椅子の席を利用できるよう、お店選びをしましょう。トイレが綺麗だと、さらに高ポイントですよ。

-メンバーの好みを把握しましょう

・料理の好み

女子会の参加者数の数ほど、好き嫌いの数も増えます。お肉が好きだけど野菜が嫌いという女性もいれば、その逆もしかり。そのためジャンルの専門店を選んでしまうと、苦手な女性は参加したくないと感じてしまいます。しかし他の参加者が乗り気になっている場合、そのことを言えない女性が多いのです。また、好きだけどアレルギーによって食べることができないというケースもあります。

そういったミスマッチを防ぐために、幹事のあなたがすることは、あらかじめ参加者全員の好み・アレルギーの有無を聞いておくことと、さまざまなジャンルを選べるお店を選ぶことです。なお好みを聞く際は、他の参加者がいる時ではなく、メールやSNSで個人的に聞くといった配慮をしましょう。

・お酒が飲めるかどうか

お酒を飲めるか・飲めないかによってお店選びが違ってきますし、お会計も気にしなければなりません。しかし昨今では、女子会コースといった便利なコースが用意されているお店が多いため、それを利用することも検討しましょう。

お店によって多少異なりますが、女子会コースというだけあって、デザートやドリンクが充実している場合が多いです。ソフトドリンクでも、まるでカクテルの様に華やかなメニューが用意されていることも珍しくないので、お酒が飲めない方でも楽しむことができます。

もしコースを利用しない場合、お会計に関しては、前もって幹事のあなたがしっかり決めましょう。お酒を飲む人と飲まない人と伝票を別にしてしまう・飲み放題にしてしまうなど、参加者が楽しく過ごせるために気を回して下さい。

・たばこ

喫煙者と非喫煙者がいる場合、幹事は双方を考慮しなくてはなりません。どちらを優先するかというのは難しい問題ですが、最も良い落とし所として、喫煙スペースが用意されたお店の禁煙席などはどうでしょうか。

-出来る限り女子会コースがある・個室があるお店を選ぶ

女子は雰囲気を非常に重視します。気兼ねなくおしゃべりを楽しめることを重視しているともいえますね。しかし客層を気にせずにお店を選んでいざ女子会を始めたら、周りは中年客や年老いた客ばかり・・・。

残念ながら女子だけだと浮いて見えますし、メンバーは居心地が悪くなってしまうでしょう。その場合、女子会は失敗したといっても過言ではありません。そういった自体を避けるため、女子会コースがあるお店を選びましょう。

また、女子だけで集まると、本音トークが始まり、盛り上がります。したがって、多少騒いでも周りから浮かずまた、迷惑にならぬよう、個室を選んで下さい。

-まとめ

女子会においてお店選びは最も重要といっても過言ではありません。参加者がみんなで楽しい時間を過ごせるよう、ぜひ今回紹介したポイントを参考にしながら、素敵なお店を選んでみてください。