ワインだけじゃない!イタリアのおすすめのお酒


イタリアといえば、ワインのイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?しかし本場イタリアには、デザート代わりに飲まれているものから地ビールまで、さまざまな種類のお酒があります。今回は、マニアックなものも含め、ワイン以外のイタリアのおすすめのお酒をご紹介します。

 

ーアマレット

アマレットは、アーモンドに似た香りが特徴のリキュールです。アンズの種を原料としており、独特の香りと強い甘み、ほろ苦さがあります。イタリアでは、主に食後酒として飲まれており、デザート代わりに飲む人もいます。カクテルにもよく用いられるので、日本でもおなじみですね。

 

ーアペロール

アペロールは1919年に誕生した、オレンジがベースのリキュール。アペロールは、イタリア語で食前酒を意味するアペリティフが由来です。

イタリアでは食前酒として飲まれており、赤味を帯びたオレンジ色が特徴で、アルコール度数は11度です。ほとんどの場合、炭酸水、オレンジジュース、白ワイン、シャンパンと混ぜた、カクテルタイプとして提供されます。

 

ーサンブーカ

サンブーカは、アルコール度数が40度とかなり高いことが特徴のリキュールです。ハーブの一種である、エルダーを用いて作られ、イタリアでは食後酒としてよく飲まれています。

サンブーカには非常に特徴的な飲み方があります。ショットグラスに注いだサンブーカに、焙煎したコーヒー豆を浮かべて火をつけ、しばらく炎を楽しみ、火を消してから飲みます。これはイタリアでイベントの時によく行われる飲み方です。ちなみに、このように飲むサンブーカを、サンブーカ・コン・モスカと呼びます。

 

ーカンパリ

カンパリは、ほどよい苦味とさわやかな口当たりが特徴のリキュールです。原料はビター・オレンジピール、コリアンダーやカルダモン、キャラウエイなどのハーブ。キレイな赤色でアルコール度数は25度と、やや高めです。カンパリの発祥はトリノで、1860年に当時バーテンダーをしていた、ガスパーリ・カンパーリによって作られました。

イタリアでは、主にカクテルで用いられるほか、ストレートや白ワインで割って飲まれています。アマレットと同じく、日本でもカクテルでよく知られるお酒ですね。

 

ーグラッパ

グラッパは、イタリア特産のブランデーの一種です。一般的なブランデーと違い、ぶどうの搾りかすを発酵させたものを蒸留して作ります。無色透明で、アルコール度数は30度から60度と、非常に高いことが特徴です。

日本ではあまり知られていませんが、イタリアでは人気が高く、食後酒としてよく飲まれています。

 

ーリモンチェッロ

リモンチェッロは、レモンを用いて作られる、ナポリ発祥のリキュール。イタリアでは、食後酒としてもっとも人気があります。甘くて口当たりが良い一方、アルコール度数は30度以上と高めです。よく冷やしたうえで、食後にショットグラスに入れて一気飲みするのがイタリア流。

またイタリアの名産品として世界中に知られており、日本でも簡単に入手しやすいことが特徴です。

 

ーガリアーノ

ガリアーノは、トスカーナ州で1897年に誕生したリキュールです。液色は黄色で、アルコール度数は35度あります。95%以上の蒸留酒に、バニラビーンズ、主種類のハーブを混ぜて蒸留を何度も重ねて作られます。

 

ーマラスキーノ

マラスキーノは、イタリア北部トリエステの名産として知られています。もともとは、イタリアの向かい側にあるダルマチア地方で、「神のお酒」として伝統的に作られていたものです。サクランボの種を潰したものを原料とし、アーモンドに似た香りが特徴的なリキュールです。なお日本では、「チェリー・ブランデー」としてマラスキーノが飲まれています。

 

ーノチェロ

ノチェロは、クルミを使ったリキュール。アルコール度数95度以上の蒸留酒に、未成熟のクルミを砕いたものを入れ、シュガーシロップと水を加えて作られます。アルコール度数は24度で、ストレートで飲んだり、エスプレッソやカプチーノに加えてカクテルで飲んだりします。またアイスクリームやスポンジケーキに用いられたりします。

 

ーフランジェリコ

フランジェリコは、ヘーゼルナッツを原料としたリキュールです。ナッツ類を原料とするリキュールの中で、もっとも歴史が長いことが特徴です。300年以上前のピエモンテ州とリグリア州境の山中で、僧だったフラ・アンジェリコが作ったのがはじまりとされています。

カクテルとして飲まれているほか、お菓子やコーヒーに使われまた、ナッツの香ばしい香りを活かしてチョコレート、生クリームと合わせて用いられています。

 

ーストレガ

ストレガは、1860年にイタリアのベネヴェントで、ジュゼッペ・アルベルティによって作られたリキュールです。なお製造法は非公開のため、正確なことはわかっていません。判明しているのは、アルコール度数40度であり、砂糖、ハーブ、サフラン、水が材料であることです。

 

ーヴェネチアビール

ヴェネチアビールは、その名の通りヴェネチアの地ビールです。苦味は控えめながらもコクがあり、イタリアンピッツァとの相性は抜群。イタリアでは主に、若い世代を中心に飲まれています。また日本のおつまみとの相性も良いため、一部のビール好きの間で、ひそかな人気をほこっています。

 

ーメッシーナビール

メッシーナビールは、シチリアで誕生したビールです。爽やかな風味とドライな飲み口特徴で、シーフードやサラダとの相性が抜群です。日本ではそれほど馴染みはありませんが、ビール好きなら知っている1品。

 

ーまとめ

本場イタリアには、思った以上にさまざまなお酒があって驚かれた方もいることでしょう。日本ではあまり知られていないものもありますが、それらもイタリアでは、日常的に飲まれています。現在ではネットが普及しているため、入手できるお酒もあります。これを機会に、飲んでみてはいかがですか?