定番から変わり種まで!色々なピッツァを紹介


生地の上に具材を乗せて焼き上げるピッツァ。シンプルな料理なだけにそのバリエーションは非常に豊富です。この記事では定番のものから、日本では中々お目にかかれない珍しいものまで、ピッツァを一挙紹介!イタリアンが好きな方はぜひチェックしてみてください。

 

ーマルゲリータ

マルゲリータは、イタリアを代表するピッツァとも呼ばれ、シンプルなトッピングが特徴です。1898年、ピッツァ職人がイタリア国王とマルゲリータ夫妻を迎える際に、トマトソースの赤、モッツアレラチーズの白、バジルの緑を国旗に見立てて作りました。それを見たマルゲリータ王妃はそれを称え、自分の名を与えたことがマルゲリータの名前の由来です。

 

ーマリナーラ

マリナーラは、マルゲリータと並んでイタリアを代表するピッツァの1つ。トマトソースを使ったピッツァの元祖ともされ、こちらもシンプルなトッピングが特徴です。トマトソース、オリーブオイル、オレガノのみで作られ、ナポリの漁師が、常連のパン屋に作らせたのが始まりとされています。

 

ークアトロ・フォルマッジ

クアトロ・フォルマッジは、イタリア語で4つのチーズの意味を持ちます。その名の通り、4種類のチーズを用いて作られるピッツァです。お店によって使われるチーズは異なりますが、ゴルゴンゾーラ、パルミジャーノ・レッジャーノ、モッツアレラ、タレッジョチーズを組み合わせることが一般的です。

タイプの異なるチーズが組み合わさることで、風味と香りに深みが増します。メープルシロップやハチミツとの相性は抜群で、かけて食べるとより一層美味しさが深まります。

 

ークアトロ・スタジオーニ

クアトロ・スタジオーニは、イタリア語で四季の意味を持つピッツァです。春夏秋冬それぞれに採れた野菜をトッピングすることが特徴で、主にアーティチョーク、黄パプリカ、ブラックオリーブなどの材料に、モッツアレラチーズやモルタデッラをのせて作ります。

 

ービスマルク

ビスマルクは、半熟卵とハムをトッピングしたピッツァです。名前の由来は、ドイツの宰相オットー・フォン・ビスマルクから来ています。ビスマルクは、目玉焼きを乗せたビーフステーキが好物であったことから、目玉焼きを乗せたピッツァは、以後ビスマルクと呼ばれるようになりました。なお、目玉焼きを使った料理がビスマルク風と呼ばれるのは、このためです。

 

ーボスカイオーラ

ボスカイオーラは、木こり風の意味を持ち、キノコ類をふんだんに使ったピッツァ。ポルチーニ、エリンギ、シメジ、舞茸などが用いられ、トマトソースやホワイトソース、ニンニクを合わせるのが一般的です。

日本ではキノコ類にオイルを切ったツナ缶を加えて食べる場合が多く、ツナを切り株に見立てているとも言われています。とてもヘルシーなことが特徴で、ダイエット中の女性にも人気があります。

 

ーペスカトーレ

ペスカトーレはイタリア語で漁師という意味を持つ、魚介類を贅沢に用いて作られるピッツァです。一般的にアサリ、イカ、エビをベースに作られ、日本でもよく食べられている人気のピッツァです。ニンニクとトマトソースとの相性はとても良く、ワインがすすみます。

 

ーディアボラ

ディアボラは、イタリア語で悪魔風の意味を持ち、トスカーナ州が発祥のピッツァです。トマトソース、チキン、チーズ、バジリコといった定番の食材に、唐辛子や辛味の効いたサラミをトッピングすることが特徴です。

悪魔風の由来は、2つ。1つ目は、鶏を開いた形がマントを広げた悪魔の容姿そっくりで、悪魔が焼かれることから来ています。2つ目は、赤く燃えるような料理との意味を含み、食べた人の舌が、焼かれたようになることから由来します。

 

ーバンビーノ

バンビーノは、イタリア語で幼い男の子、少年のことを指します。つまり子ども向けのピッツァという意味です。主にツナ、ベーコン、コーン、マッシュルームといった、子どもが好む食材がトッピングされているのが特徴です。調味量で用いられているマヨネーズと食材の相性がとても良いことが、子どもに人気の秘訣。

 

ーカルツォーネ

カルツォーネはピッツァ生地に食材を詰め、折りたたんで調理されるピッツァです。用いられる食材はトマトとモッツアレラチーズ、チーズが一般的で、ハム、サラミ、ソーセージ、野菜を加える場合もあります。生地に直接火が当たらないため、食材が焦げずにトロトロの状態で味わえるのが特徴。

 

ーマルゲリータ・ビアンカ

マルゲリータ・ビアンカは、トマトソースの代わりに生クリームを生地に塗り、ミルクチェリー(良質なミルクから作ったモッツアレラチーズ)、トマト、バジルをトッピングしたピッツァです。仕上げにかけるエクストラヴァージンオイルの香りが、食欲をそそる1品です。

 

ーロマーナ

ロマーナは、ローマが発祥のピッツァです。モッツアレラチーズ、アンチョビ、トマトソースを用いて作ります。シンプルながらも、アンチョビのアクセントが効いていて絶品です。

 

ーオルトラーナ

オルトラーナは、イタリア語で菜園の意味を持つピッツァ。その名の通り、ホウレンソウ、パプリカ、ナスなどの野菜をふんだんに使っていることが特徴。野菜とトマトソースがよく合います。

 

ーパルマ

パルマは、イタリアのパルマ産生ハムを指し、生ハム、モッツアレラチーズ、ルッコラ、トマトソースを用いたピッツァです。生ハムの塩分とピッツァ生地との相性が抜群です。

 

ーカラブレーゼ

カラブレーゼは、唐辛子料理が有名なカラブリアで誕生したピッツァで、辛味が強い特徴があります。主にナス、サラミ、唐辛子、トマトソースを用いて作られ、ビールによく合う一品です。

 

ーサルモーネ

サルモーネは、イタリア語でサーモンを指します。スモークサーモン、モッツアレラチーズ、ルッコラ、トマトソースをトッピングして作ります。全ての食材同士の相性がとても良いため、やみつきになること間違いなし。

 

ーカプリチョーザ

カプリチョーザはイタリア語で気まぐれの意味を持ち、決まったトッピングはありません。それぞれの好みや、日替わりで楽しむことができる特徴的なピッツァです。

 

ービアンカ

ビアンカは、イタリア語で白の意味。食材を一切トッピングせず、ピッツァ生地をそのまま焼いて提供されます。つまり、ピッツァ生地の風味を味わうことを目的としたピッツァです。マニアックなものですが、本当のピッツァ好きは知っている一品。

 

ーまとめ

メジャーなものからマニアックなものまでご紹介しましたが、ピッツァが好きな人には、一度は食べていただきたいものばかりです。中々お目にかかれないものもありますが、気になるものがありましたら、ぜひ一度ご賞味ください。