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フレンチなどに比べると比較的カジュアルなイメージのあるイタリアンですが、実はしっかりとしたテーブルマナーが定められているとご存知でしたか?確かに日本ではイタリアンのマナーを問われるシチュエーションはそこまで多くないかもしれません。しかし、高級なレストランを利用する際などには、マナーを知らずに恥をかいてしまうこともありえます。
そこでイタリアンのテーブルマナーをわかりやすく解説します。食べる機会の多いイタリアンだからこそ、知っておいて損はありません。ぜひチェックしてみてください。
-お店に入ってイスに座る時のマナー
・お店に入った時
大きな荷物やコートは、お店の入り口にいる人に預かってもらえるかたずね、可能であれば預けましょう。お店によっては、イスの側にコートや荷物を入れるカゴが置いてありますので、それを使います。
また、一般的に、メインディッシュを食べ終わるまでは席を立つことはあまり良いとされていません。そのためお手洗いは、出来る限り席へつく前に済ませておいて下さい。
・イスに座る時
イスに座る時は、深く腰をかけて背筋をのばします。小さなバッグを持ち込む場合、左側に置くことが望ましいです。背もたれと背中の間に置くと、イスに浅く腰掛けることになり、姿勢が悪くなってしまいます。
・携帯電話やスマートフォンの扱い方
食事中に音を鳴らすのは印象が悪いため、携帯電話やスマートフォンはマナーモード、もしくは電源を切っておきます。どうしても電話をしなくてはならない時は、その場ではなく席を外すようにしましょう。
-ナプキンの扱い方
席につくとナプキンが置いてありますが、ナプキンは、最初の料理や飲み物が運ばれてくるまでに広げておきましょう。ナプキンは少しずらして二つ折りにし、折り目が手前に来るようにして、ひざに乗せて下さい。
手や口もとが汚れた場合は、このナプキンを使って拭きます。口もとを拭く時は、ナプキンを引き上げ、顔を近づけて拭きましょう。なお拭く際は、ナプキンの内側で拭いて下さい。ナプキンの汚れた部分が、相手に見えないようにすることがマナーです。
そして食事の最中に席を立つ必要がある場合、ナプキンはイスの上に置きます。背もたれにかけても良いとされることもありますが、汚れが周囲に見えてしまうので好ましくありません。
食事が終わった後のナプキンは、デザート皿の右上に置いて下さい。ナプキンを置く際、あまりにも丁寧にたたむことは、お店に対して失礼にあたります。したがって食事が終わった後のナプキンは、軽くたたんでデザート皿の右上に置くことが正解です。
-カトラリー(ナイフ・フォーク・スプーン)の扱い方
ナイフやフォークは、運ばれてくる料理にしたがって外側から使います。基本は左手にフォーク、右手にナイフです。スプーンは右手に持ち、左手は器やカップに添えます。順番を間違えてしまっても決してあわてず、ウエイターさんに新しいものを用意してもらいましょう。
またナイフやフォーク、スプーンを落としてしまった場合、自分で拾ってはいけません。そっと手をあげてウエイターさんに知らせ、新しいものと交換してもらいます。またサラダや前菜を食べる時、フォークは鉛筆を持つのと同様な持ち方で問題ありません。力を入れないと切れないものは、ナイフを使いましょう。スプーンはスープやコーヒーを飲む時に使います。
・食事の途中でナイフとフォークを置く時
お手洗いなどで食事の途中で席を立つ場合、ナイフとフォークはお皿の上で八の字になるように置いて下さい。これは、食事はまだ終わっていないことを知らせるサインなのです。この際に気をつけなければならないのは、ナイフとフォークの向きです。ナイフの場合、刃を外側に向けて置くことはマナー違反にあたります。したがってナイフの刃は、必ず内側に向けて置くことを忘れてはなりません。フォークに関しては、先端を下向きに置いて下さい。
・食べ終えた時
食べ終わった時のナイフとフォークは、向きを揃えて右下に置きます。なおフォークの向きは、先端を上にして置きましょう。
-フォークでパスタを食べる時のマナー
本場イタリアでは、お皿の丸みを利用して、フォークにパスタを巻きつけて食べることが正式なマナーです。
日本のようにスプーンを使うことはあまりありません。ただし、日本ではスプーンを使ってもマナー違反とされることはありません。また、イタリアでも地方によってはソースが跳ねるのを防ぐため、スプーンが添えられることもあります。
絶対にやってはいけないのが、麺をすすることです。マナー違反とういことに加え、相手に不快感を与えることになりますので、しっかりとフォークで巻取ってから一口で食べるようにしましょう。
また、お皿を交換するのもマナー違反にあたりますので、取り分けて食べたい時は、ウエイターさんに伝え、お皿を持ってきてもらいましょう。
マッケローニ・ペンネ・コンキリエ・リガトーニといったショートパスタは、フォークで刺して食べます。ただし、食べにくいからといってお皿を持ったり、お皿に顔を近づけて食べたりする行為は、マナー違反ですので注意して下さい。
貝が入っているパスタの場合、左手で貝を押さえ、右手に持っているフォークで身を外してから食べましょう。入っている貝の身を全て外すのではなく、1個ずつ外してから食べます。そして貝の殻は、お皿の端にまとめておくとキレイに見えます。
ミートソースのようなパスタを食べる際、ソースをかき回して混ぜることは避けて下さい。見た目も悪く、周りから幼稚な食べ方と思われてしまいます。そのため食べる時は、パスタとソースを食べる分だけからめながら食べると良いです。口にソースがついた場合は、上記で説明したようにナプキンを使って拭いて下さい。
-スプーンでスープを飲む時のマナー
まず、スープは飲むのではなく、食べるものという意識をもちましょう。したがって、音を立ててスープを飲むことはマナー違反ですから注意して下さい。スープを飲む際は、スプーンを手前から奥へ移動させてすくいます。カップスープであれば、カップを手に持って飲んでも構いません。しかしスプーンが付属している場合は、必ずスプーンを使って飲みます。
なお、スープの残りが少ない場合、左手で皿、カップの手前を持ち上げ、奥に寄ったスープをスプーンですくって飲みます。少量になったスープを全て飲みきることは困難なため、無理して飲もうとする必要はありません。飲み終わったらスプーンはお皿の奥に置きます。
-パンを食べる時のマナー
パンはそのまま食べるのではなく、一口サイズにちぎって食べます。オリーブオイルやバターが付属している時は、食べる都度ぬってから食べることがマナーです。なお、パスタソースをパンにぬって食べる事は、「料理が美味しい」という意思表示となり、問題ありません。ただし、パーティーの場では悪い印象を与えてしまうこともあるので、避けたほうが無難です。
-ピザを食べる時のマナー
ピザは一切れずつ自分のお皿に置いてから食べます。落ちそうなチーズは、フォークですくってピザに戻し、お皿に残ったチーズや具は後で食べても問題ありません。
-まとめ
こうして見てみると、ほとんどフレンチと共通していることが分かりますね。裏を返せば、正式なマナーに則っとれば、フレンチを食べる時と同じくらい気をつける必要があるということです。カジュアルな会やお店では気を使いすぎる必要はありませんが、格式の高いお店でイタリアンを楽しむ機会もきっとあるはずです。しっかり頭に入れておけばきっと役に立つので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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